(社会実験の目的)
鹿児島県出水市は、半世紀以上に渡る地域の皆さまのツル保護の取り組みにより、毎年1万羽を超えるツルが渡来します。また、同時にツル渡来地は多くの野鳥の宝庫でもあります。しかしながら、多くの野鳥が集中することで鳥インフルエンザ等の集団感染が心配されます。
そのため、地元では徹底した防疫体制がとられていますが、ツルを観察しようと出入りする自動車が多いほどリスクは高まります。また、ツル渡来地では冬季も農業が営まれているため、路上でツルを観察する人がいたり路上駐車が行われたりすると農作業や通行の妨げになることがあります。
このような地域が抱える課題を解決するため、市民と行政の協力のもと、平成28年度よりツル渡来地への立入を一部規制する社会実験を開始し、人もツルも安心して暮らせる地域を目指しています。
皆さまの御理解と御協力をお願い致します。